フードバンクとSDGs

フードバンクとは

 まだ食べられるにも関わらず、様々な理由で廃棄される食品があります。そういった食品を企業や生産者の方から無償で寄贈してもらうことで、困窮している世帯や各福祉施設(児童養護施設、障害者施設、高齢者施設など)に無償で提供したり、こども食堂や炊き出しに使用する活動です。

 アメリカで1960年代に始まってから、世界に広がっている活動です。かつては日本ではおすそ分け文化やご近所づきあいがありました。日本のコミュニティの崩壊が叫ばれ始めた2002年、日本で初めてのフードバンクがスタートしました。今では170を超える団体がフードバンクを運営しています。


フードバンクとフードパントリーの違い

フードバンクは企業と個人のどちらからも食品を受け取り、渡し先は福祉施設と個人のどちらにも渡す活動を指しています。企業との合意書や福祉施設との合意書を締結して食品のマッチングを行っています。

一方で、フードパントリーは個人への食品提供を行う活動を指しています。

フードドライブとは

食品ロスには企業や生産者からの食品ロスの他に家庭からの食品ロスがあります。

缶詰や乾麺、保存食など、家庭で利用しない食品を個人が持ち寄り、それを集めて支援につなげる活動です。




食品ロスの実態と日本の貧困

日本において「まだ食べられるにも関わらず廃棄される食品」が年間どのくらいあるかご存知でしょうか。

 年間約570万トンの食品ロスが発生しています。このうちの半分が家庭からの廃棄で、残り半分が食品産業による廃棄です。廃棄される理由は様々ですが、主に賞味期限が近くなったために商品棚から撤去される食品、運搬用外装の破損やラベルの印字ミスによるもの、商品のリニュ-アルにより撤去されるもの、余剰在庫などです。

 一方で、日本は貧困の見えない国だと言われています。困っていても我慢して「助けて」と声にしない人が多いのです。現在の子供の7人に1人が相対的貧困だと言われています。


SDGsとの関連

SDGsとは、2015年に国連で採択された世界全体で2030年までに目指す持続可能な社会の実現に向けての目標のことです。

フードバンク活動は、困窮者支援の部分では「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」と密接に関係しています。


企業・農産者の方にとっては自らが企画・計画してつくった食品を廃棄することはつらいことでもあります。フードバンクへ寄贈することで、ごみではなく社会貢献につながることから「8.働きがいも経済成長も」「12.つくる責任つかう責任」と関係しています。

そして、企業・個人からの食品廃棄を削減することで「11.住み続けられるまちづくりを」が実現されます。

様々な取り組みを行う企業・団体・個人・フードバンクが一体となり「17.パートナーシップで目標を達成しよう」を叶えていきます。